3.11の東日本大震災で中止となった今春のお花見ウォーク。
同じコースを、今回は初夏の緑陰を求めて歩きました。
東武野田線の「塚田駅」を53人でスタートして、すぐ南側にある「県立行田公園」に入りました。大正初期から海軍の無線基地だったところで、昭和16年、太平洋戦争の開戦時、真珠湾攻撃開始の指令電文「ニイタカヤマノボレ1208」を発信した場所として知られています。今はその中心部が県の緑地公園として整備されています。クスノキの大木が幾本も、のびのびと枝を広げて、初夏の強い日差しを遮ってくれていました。
JR武蔵野線の線路を過ぎて中山競馬場わきを抜ける道は立派な桜並木、やわらかそうな若葉であふれていました。花より団子といいますが、花より若葉…これもなかなかのごちそうです。
「熊野神社」、「明王院」、「若宮八幡神社」といった、
小さいながらそれぞれ歴史と由緒ある社寺を巡拝しながら、今日のメインとなる「中山・法華経寺」に入ります。本来なら正面山門をくぐって参詣するのが常道ですが、コースの都合でご免を蒙って「奥の院」から…。日蓮上人の熱烈な信者で、上人の度々の法難の際に助けとなった富木常忍(常忍上人)の館で、法華寺と称していましたが、のちに本妙寺と合体して法華経寺の奥の院となったそうです。その本妙寺の場所が現在の中山・法華経寺、日蓮上人を祭る「祖師堂」を取り巻く形で、国の重文に指定された立派な堂塔が立ち並んでいます。
今日のコースリーダー北村忠夫さんから、仏教伝来にさかのぼって当寺の由来まで詳しい説明を受けての文字通り“見学”となりました。ただ歩くだけではなく、見る、学ぶ楽しさがたっぷり…わが歩こう会ならでは魅力です。
最後に正面の山門「赤門」を拝観、参道をまっすぐ下がってJR総武線「下総中山駅」到着です。今日のコースは約7キロ、先月のハードさがうそのような平坦な道筋で、しかも鮮やかな緑とさわやかな薫風に守られての一日でした。